今回は、うつ病、ストレス、PTSD(心体外傷後ストレス障害)、適応障害などで悩む方に、夫自身の経験談を元に記事にしていこうと思います。

自分で言うのもなんですが、とても信憑性(しんぴょうせい)のある記事だと思います。
実際の生の声をブログに書き記しているのは、とても珍しいケースだからです。
また、前回の記事はお読みになったでしょうか?
読んでいないのであれば、これから読む場合の知っておいてほしい知識が満載なので、前記事をお読みになってから、続きを読んでいただいです。
- 過労死ラインの業務を行なっている公務員
- 胸が痛くなる、夢を見る、頭痛、難聴など、体に不調が現れている方
- 病院の精神科・メンタルクリニック・ハートクリニックに行くのに抵抗がある方
- ある1人の公務員の【病気休暇・休職】取得までについて知りたい方
この【メンタルのお話】のタグでは、最終的に病院に行く前に知るべきこと、公務員限定の病院の選び方について具体的に記載していこうと思います。
当然、病院の先生に対する不安や、診断料にかかるお金の不安などがあろうかと思います。
それらを、自身の経験を踏まえて知っていただければ幸いです。
そもそも【過労死ライン】とは

夫は過去に、残業時間・拘束時間が原因でストレスにより心の病気を発症しました。

具体的な時間はわかりませんが、俗に言う『過労死ライン』と言うやつです。
簡単に言うと過労死ラインとは、『病気や死亡、自殺に至るリスクが、長時間労働に起因するものだと認定する基準』です。
「過労死等」とは、過労死等防止対策推進法第2条において、「業務における過重な負荷による脳血管疾患若しくは心臓疾患を原因とする死亡若しくは業務における強い心理的負荷による精神障害を原因とする自殺による死亡又はこれらの脳血管疾患若しくは心臓疾患若しくは精神障害をいう。」と定義されている。
厚生労働省は、2021年7月16日に有識者による「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を出しました。
概要としては、下記の一枚にまとめられています。

出典:厚生労働省>ホーム>報道・広報>報道発表資料>2021年7月>「脳・心臓疾患の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を公表します
ぶっちゃけ、頭に内容が入ってこない概要スライドだと思います。
簡単にいってしまうと、
- 発症前1ヵ月間におおむね100時間
- 発症前2~6ヵ月間にわたっておおむね80時間
- その他要因として、拘束時間が長い業務や出張の多い業務
などの時間外労働・休日労働がある場合が『過労死ライン』に乗ってきます。
各有識者が一枚にまとめてくれた概要スライドですので、この画像は今後いろいろと活用できるのでもう一度内容を確認してくださいね。

つまりは、この内容をもとにして自身の精神障害を訴えれば良いのです。
例えば、企画関係の職員であれば、日々の打合せや休日出勤の多さを謳い、土木関係の職員であれば、日々の業務打合せや現場の確認作業の多さを謳い、議会関係の職員であれば夜間までの拘束時間を謳うなどです。
【夫の心の病気】について

先ほども述べたとおり、夫は過去に、残業時間・拘束時間が原因でストレスにより心の病気を発症しタイトルにもある【病気休暇・休職】を経験しています。
最終的に、診断された内容は『PTSD(心的外傷後ストレス障害)』でした。

一度は聞いたことがある病名でしたが、まさか自分がそれになるとは思っていませんでした。
「まさか自分が」これが、自分の悪い考えだったと思います。
その【病気休暇・休職】になるその前、過去にも、正直かなり働いていました。
深夜、1人で仕事をしていると泣くような経験もありました。
『泣く』という字はサンズイの隣に立つと書きます。涙の後に、人は真に立ち上がれる。そう思っていました。
「過去に泣いて私は立ち上がっている。だから、今も辛いけどきっと頑張れる。」
そう思って過労死ラインを踏んでしまったのです。
過労死ラインで働いている方に聞きます。

あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?
まさに、死に向かって歩いているのに、自分は平気と思っていても自分の心に問いかけてみてください。
エッセンシャル思考できていますか?上手に(世間体や評価を)手放すテクニックを身につけてください。
【夫が精神科へ通うまで】の経験について

夫は、業務中に「ときどき胸が痛い・耳がキーンとなる(難聴)」症状がありました。

なんだろう?とは思っていましたが、一過性のものでしたのでそこまでは気になりませんでした。
その中でもまず、難聴が気になったので、まず「耳鼻科」へ行きました。
症状を伝えて、何やら簡易的な音波検査をして薬をもらい、帰りました。
薬を飲むと、治りました。これで、安心してしまったのも後々になり後悔しています。
それから数ヶ月後…、今度は難聴もときどき起きてはいましたが、胸が痛いのが気になり始めました。

これが、“心のサイン”だったことは忘れてはなりません。
なんか、ときどき猛烈に胸が痛くなるのです。グッッと堪えなきゃいけない感じでした。
その時、うすうす気づいてはいました「うつ病とかが原因で、精神科なんじゃないか?」と。
しかし、その時の夫は、精神科・メンタルクリニック・ハートクリニックなどに行くのに抵抗があったのです。

そういう病院に行ったら、【負けた気がした】のだそうです。
浅はかな考えだったのは、言うまでもありません。また、仕事の忙しさを理由にしていたのかもしれません。
「精神科というのは、ある意味“頑張り続けた人”の行き着く先だよ。」
こう周りから言ってもらえる人がいたのなら、夫の病気も休職に追い込まれるまでにはいたらなかったでしょう。
その後夫が取った行動は「内科」に行くことでした。
ちなみに、ここに行くまでも数ヵ月を要しています。心が蝕(むしば)まれていることも知らずに…。
症状を伝え、心音や心電図検査をしました。

結果、「異常なし」との判断でした。当たり前です、心の病気なのですから。
なぜ、早く精神科へ行かなかったのか。初診日を判定するにも、あと後大切なことでした。
それから、直近の上司に相談をしました。本来であればもっと上の上司が、病気休暇や休職の担当だったのですが、私は信頼できる直近の上司に相談することとしたのです。

今思い返すと、それが見事に正解の判断でした。
なぜなら、その直近の上司の子供もまた同じような心の病気にかかっており、その道に精通していたのです。
話をすると、なんだか心が軽くなったように感じ、同時に仕事は全然できなくなってしまいました。
仕事ができないので、相手を傷つけないで、仕事を丁寧に断りました。
なぜ、急に仕事ができなくなってしまったのかは定かではありませんが、今まで無理して自分の気持ちや心を抑え込んでいたのでしょう。
それからは、
- 車の運転で注意不足によりミスをする
- 仕事上でも、ミスをするようになる
- 日々の達成感がない。前向きに考えられず、創造的でなくなる。
- 朝起きても、布団から出れず出勤できない(休む)
などの、症状が出始めいよいよ精神科へ行きました。
精神科へ行きその後、病気休暇・休職へ

精神科の病院へ行くのはなんだか負けた気がしましたが、出勤できない(休む)のであればやはり病院へ行かなければということで、Googleマップで近くの精神科を検索しました。
Googleマップのクチコミを見ると気になる文言などはありましたが、当時は田舎に住んでいましたので『そこの病院くらいしか精神科がなかった』のです。

結論的には、その精神科へ行ったのは1度のみです。
なお、公務員にとっての良い【精神科・メンタルクリニック・ハートクリニック】の選び方は、次回の記事にしようと思います。
精神科へ行った後は、薬を飲みつつ出勤してはいましたが、出勤できない日も多く、産業医へ相談しました。
産業医とは、事業場において労働者が健康で快適な作業環境のもとで仕事が行えるよう、専門的立場から指導・助言を行う医師を云います。
産業医学の実践者として産業保健の理念や労働衛生に関する専門的知識に精通し労働者の健康障害を予防するのみならず、心身の健康を保持増進することを目指した活動を遂行する任務があります。
出典:公益社団法人 東京都医師会 産業医とは より引用
一定規模の会社員・全ての公務員であれば、職場に産業医がいるはずです。
今回の記事の最重要ポイントは、産業医を活用しろ!ということです。
産業医へ相談後、産業医紹介の医師が職場に来てくれて、問診を受けました。
そこでようやく、自分の病名を知ることになったのです。それがPTSDでした。

今回の記事ではここまでといたします。
次回の記事は病院の選び方です。
精神科・メンタルクリニック・ハートクリニックなどを地域ごとにまとめて評価してあるサイトはあまりありません。
せいぜい、Googleマップのクチコミを1件、1件読んでいくと言う作業ができるくらいですが、この方法はオススメしません。
「じゃあ、どうやって病院を探せばいいの?」それについて、詳しく説明していこうと思います。
それでは、次回の内容はこちらからどうぞ。
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