女性が公務員になりやすい都道府県はどこ?47都道府県の採用結果を調査!

公務員

 突然ですが、みなさん。『男女雇用機会均等法』という法律をご存知でしょうか?

夫

なんとなくだけど、男女平等に働いて行こうねって感じ?

 だいたいの解釈は合っています。正式には日本国内にある、労働環境における男女不平等を是正するルールです。

 周りの公務員の職場を見渡すとメガネ率が多いのはもちろんですが、圧倒的に男性が多く働いています。

 団塊の世代では、ほぼ男性が窓際族(エライ人)になっています。

夫婦
夫婦

しかし、近年女性の管理職も増えてきています。

 これは、夫の職場での感覚値なのでそれを証明するのは難しいですが、きっとあなたの職場でも女性にあった“昇進しにくい”という風潮は変わってきていると実感しているはずです。

 今回の記事では、47都道府県で女性の採用を積極的に行なっている都道府県を発表していきます。

夫

都道府県を調べると、基本的にはその都道府県にある市町村にも同じことが言えます。

 なぜなら、都道府県と同様の事業メニューで業務を行なっていることや、給与形態(金額も含め)、人口構成比などあらゆる近似値に関係性が見られ、市町村でも都道府県の動向をみてそれを踏襲しているからです。

 これから公務員を目指す方、子供を公務員にさせてあげたいと考えている方へは、とても有益な情報となっていますのでぜひ勉強していってください。

 それでは早速みていきましょうっ!

こんな人に読んでほしい
  • 女性で公務員を目指している方
  • なぜ、女性を有利に採用している都道府県が分かるのか?その理由について知りたい
  • 今後の公務員の女性の採用動向について知っておきたい
  • 女性の採用が最も多かった都道府県ランキングを見たい



【発表の前に…】今回の選定基準と基本条件について

 「なぜ、女性を積極的に採用している都道府県が分かるのか?」について解説していきます。

 先の男女雇用機会均等法により、日本の公務員の採用でも女性の進出が必要になっています。

 部署等にもよりますが、行政事務であれば女性と男性が半々という職場は見たことがありません。男性の方が多いです。

 いちばん偏りが見られるのは、土木、農業、林業などの技術職の職場で、女性を探す方が大変です。

夫婦
夫婦

ここだけを読んだだけでも、行政事務職より技術職の方が採用されやすいのかも?ということが想像できますね。

 さて本題です。

 今回基礎とするデータは【47都道府県の令和2年度の新規採用試験結果を地道に集計した】ものを元に公表していきます。

 1つつ手作業で、各都道府県の公式ページを確認し、集計するという作業を繰り返して行いました。

 それを繰り返すと、あることに気づいてしまったのです。

夫

それは採用試験結果の採用人数に、女性の内数がある都道府県ない都道府県があることに!

 例えばこのような感じです。

出典:愛知県ホームページ>HOME>試験案内>試験実施結果(データ)>試験実施結果一覧(一部編集)

出典:京都府ホームページ>トップページ>府政情報>採用情報・試験案内>採用情報・試験案内(新着情報)>試験会場へのアクセス・採用試験申込状況>試験実施状況・結果(一部編集)

 このように、愛知県では女性の数が書かれていますが京都府では書かれていません

 なぜなら、公表する義務が無いため、都道府県によってまちまちなのです。

夫

もしかして、京都府は女性の比率がまだまだ低いんじゃないの?

 確かにそのような憶測ができます。しかし、それは不確かな予想に過ぎません。

 1つ確かなことは、【京都府より愛知県の方が、女性の採用人数を公表することにより、より意識的に採用していること】です。

 これが今回の選定基準と基本条件になります。

 定年延長が決まった今、これから採用される人は50年近く身を置く場所(職場)になります。

 自分の地方自治体はどうなのか?きっちり確認していきましょう。



【結論】女性が公務員になりやすい都道府県

北海道・
東北地方
関東地方中部地方関西地方中国地方四国地方九州・
沖縄地方
北海道栃木富山滋賀鳥取徳島なし
山形千葉山梨兵庫岡山香川
福島長野広島愛媛
愛知高知
       

 上記が、採用試験実施結果に【女性の内訳人数】を記載している都道府県になります。

 集計をしていると、各地方ごとに色が見えてきましたね。

 四国地方の都道府県では、女性の採用人数が全ての県で記載されており、女性を意識して採用していることが見てとれます。

 さて、ここで気になる結果がありますね。

夫婦
夫婦

九州・沖縄地方では、女性採用の内訳人数を記載していないのはなぜなのでしょうか?

 調べると、同じ日本でも『ある地域では女余りに苦しみ、片や別の地域では男余りと、大きな格差が生じている』のです。

 その典型的な女余り(女性の人口比率が多い)の地域が九州地方なのです!

出典:DIAMOND online>嫁が欲しくば九州へ?女性人口比率が高い都道府県ランキング(一部編集)

 こちらの表は、上に行けば行くほど女性に人口比率が多い順に列んでいます。もともと日本では、男女別人口で女性の方が、約250万人ほど多いです。

夫婦
夫婦

やはり特筆すべきは赤枠で囲んだ九州地方は、女性の人口比が特に多いことです。

 したがって、九州地方では女性を意識して採用しなくとも、男女比で女性の受験者数が多いため、積極的に女性を選ばなくとも、それなりの比率で女性が採用されるのです。

 逆に全国平均を下回っている、女性が不足している最下位の愛知県、千葉県、栃木県、福島県、滋賀県あたりは、女性採用の内訳を記載し、「頑張って女性を採用していますよ!」と公表せざるを得ないのです。



【最後に】本当に、これらの都道府県公務員試験では女性が採用されやすい?

 結論から言いますと、『国家公務員試験では女性優遇はされてる』ということになります。

 男女共同参画局の【1 国の政策・方針決定過程への女性の参画の拡大】では、「国家公務員採用Ⅰ種試験の事務系の区分試験の採用者に占める女性の割合を政府全体で30%程度とすることも併せて目標とする」とハッキリと記載されています。

出典:内閣府ホーム > 内閣府男女共同参画局ホーム > 男女共同参画とは > 男女共同参画白書 > 男女共同参画白書 平成25年版 > 第3節 行政分野における女性の参画の拡大

 おそらく、国の政策としてこれを掲げている以上、地方公務員試験でも国家公務員試験と権衡(けんこう)を取ろうね、つりあいを取ろうねとなっていることでしょう。

夫

まぁ、1次試験結果と2次試験結果を見れば分かっていたことだけど、誰もこの記事ほどハッキリとは言わないよね。

 公務員の1次試験は筆記試験です。つまり、点数がものをいい名前や性別は一切関係がありません。

 しかし、2次試験は論作文や面接が入ってきます。

 論作文では名前が、面接では性別や顔・立ち振る舞い方が、結果に考慮されるのは明らかです。

夫婦
夫婦

これ以上深くは言いませんが、人を最終的に採用するのもまた、“人”なのです。

 一昔前のこれまで女性は、寿退社という言葉があるとおり、女性は結婚を理由に今までいた職場を辞めていました。

 会社や企業から見れば、仕事ができるようになって、ようやく戦力になった頃に『結婚すると仕事を辞めて家庭に入る』ということで、どうしても女性の採用には積極的でありませんでした。

 しかし、令和の時代、考えも変化し結婚しても働く女性は増加傾向にあります。

 また、令和3年6月3日に『改正育児・介護休業法』が国会で成立し、男性の育児休業もとうとう義務化になりました。

 育休で仕事を休まれるのが嫌で、女性を余り採用してこなかった企業や職場は、この法律により均等な採用をすることが見込まれます。

 以上のように、現状組織内では男性職員の方が多い中で、男女雇用機会均等法に基づいて女性に対する一定程度の優遇は認められています。

妻

したがって今回、女性優遇の都道府県にお住まいじゃない方も、悲観する必要はありません。

 公務員を目指せば、未だ生涯年収が男性より低い女性であっても30歳で1,000万円貯めることは夢ではありません。

 看護師や薬剤師など資格が必要な職業ほど、男女の賃金格差を小さく』できるのはもちろんですが、『年収の高い業種職種を選択する』こと、つまりは公務員を目指すことはたとえ女性であっても男女の賃金格差は縮まります。

 経済が不安定になっても、公務員が安泰職であることはしばらく続くことでしょう。

 頑張って、目指せ!公務員!

 最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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